人工妊娠中絶手術
当クリニックでは、産婦人科専門医、母体保護法指定医である院長が、低侵襲な人工妊娠中絶手術を行います。手術は日帰りです。
目次
母体保護法
やむを得ない事情により、妊娠しても出産を選択できない人のために、日本には「母体保護法」という法律があります。
母体保護法の目的
- 母体保護法第1条
この法律は、不妊手術及び人工妊娠中絶に関する事項を定めること等により、母体の生命健康を保護することを目的とする。
人工妊娠中絶の定義
- 母体保護法第2条の2
人工妊娠中絶とは、胎児が、母体外において、生命を保持することができない時期に、人工的に、胎児及びその附属物を母体外に排出することをいう。
中絶の条件
- 母体保護法第14錠1項1号
妊娠の継続又は分娩が身体的又は経済的理由により母体の健康を著しく害するおそれのあるもの - 母体保護法第14錠1項2号
暴行もしくは強迫によって又は抵抗若しくは拒絶することができない間に姦淫されて妊娠したもの
人工妊娠中絶
人工妊娠中絶とは
人工妊娠中絶ができるのは21週6日までで、手術ができるのは、都道府県の区域を単位として設立された公益社団法人たる医師会の指定する医師つまり、「指定医」のみです。
妊娠期間によって中絶手術の方法が異なります。
初期中絶
妊娠11週6日までに行われる中絶手術です。
中期中絶
妊娠12週から21週6日までに行われる中絶手術です。
胎児が大きくなってきているため、初期中絶に比べると妊婦の精神的・身体的・経済的負担が大きくなります。
人工妊娠中絶の方法(妊娠12週までの場合)
吸引法(MVA法) | 掻爬法 | 内服薬(9週0日まで) | |
---|---|---|---|
方法 | プラスチック製の吸引管で子宮内容物を吸い取る | 金属製の器具で子宮内容物を掻き出す | 子宮収縮を促して自然排出する |
メリット | 遺残が少ない | 操作はしやすい | 最も負担が少ない |
デメリット | やや高価 | 子宮穿孔、遺残のリスクあり | 約1割は手術が必要。 |
特徴 | 世界保健機構(WHO)が推奨 | 技術を要する | 我が国では未承認 |
人工妊娠中絶の手術方法には吸引法と掻爬法の2種類と内服があります。
我が国では妊娠12週未満での内服薬による中絶は未承認です。
最近は多くの施設でMVA法を使用した吸引法が行われています。
吸引法と掻爬法の出血量には有意な差はないとされていますが、掻爬法は金属を用いてとり出すのに対し、吸引法はプラスチックを用いて吸い出すため子宮穿孔のリスクが低く、特に吸引法では子宮内遺残が少ないためより安全な方法といえます。
当クリニックが選ばれる9の特徴
- 母体保護指定医による日帰り手術
- 前処置なし、安心・安全な真空吸引法(MVA法)
- 希望日に対応します(平日が難しい方は、土曜日対応)
- 痛みに配慮した無痛手術
- 安全性を追求し、プライバシーに配慮
- 一律99,880円(税込)と低価格
- 手術当日は受診から2~3時間(局所麻酔なら1時間程)で帰宅可能
- 手術後の検診・診察の追加料金はありません
- 充実のアフターフォロー体制
麻酔について
局所麻酔、静脈麻酔などいくつかの種類があり、できる限り患者様ご本人の希望に沿って進めます。
院長はこれまで大学病院や総合病院で多くの麻酔手術経験がありますので、ご安心ください。
麻酔中は血中酸素飽和度測定のため、パルスオキシメーターを使用します。
手術について
当院の手術は、子宮に優しく痛みを抑えたMVA(手動真空吸引)を採用しています。
手術時間は約10分程です。
当院では安全性を追求しており、お腹から超音波を充てながら手術を行い、手術後に超音波で子宮内に遺残がない事を確認しています。
またスタッフによる定期的なシミュレーションを行なっています。
MVA(手動真空吸引)とは
子宮内にプラスチック製のチューブを挿入し、子宮内容物を吸引して取り出します。
従来の手術に比べて短時間で済み、手術時や手術後の痛みも少ないです。
子宮へのダメージも少ないといわれています。
MVAのメリット
- 手術時間が短い
- 痛みが少ない
- 子宮内膜に優しい
- 感染リスクが少ない
- 子宮穿孔リスクが少ない
当クリニックの中絶手術費用
中絶手術(MVA法)、初診、術前検査含む | 99,880円 |
---|---|
術後診察 | 負担なし |
合計 | 99,880円 |
当クリニックの中絶手術費用は、安心して受けて頂けるよう妊娠週数に限らず初診時から術後診察まで一律99,880円(税込)としました。
初診時に検査代約5000円、手術時に残りの金額のお支払いをお願いします。
クレジットカード支払い可能(分割可能)です。
パートナーとの相談
中絶手術を行う場合、母体保護法により双方の同意が必要になります。
未成年の方は保護者の同意が必要なため、相談しにくい事ですがご相談しましょう。
思いがけない妊娠で、妊娠を継続するのか中絶するのか迷われる場合には、時間をかけてよく話し合い結論を出しましょう。
気になることがありましたら、ひとりで抱え込まず、些細なことでもお気軽にご相談下さい。
プライバシーに配慮
カルンセリングの段階で不必要なプライバシーに触れる事はありませんのでご安心下さい。
当院では患者様に寄り添った医療を心がけています。
当日必要なもの、注意事項
- 同意書(ご本人様と相手の方の署名)
- 未成年の方は保護者の同意書
※相手の方の連絡先がわからない、相手の方がわからない場合にはご相談下さい。 - 生理用ナプキン1個
- ショーツ1枚
- タオル1枚
- 水分はこちらで準備します。
手術前の検査
安全に手術を行うために、貧血、クラミジア、淋菌、B型肝炎、C型肝炎、梅毒、心電図の検査を行います。
手術日の予約
院長より手術の説明を受けて、ご理解頂けましたら手術の日程を決めます。
当クリニックではできるだけ希望に沿えるよう、土曜日まで対応しています。
キャンセルした場合、特に料金はかかりません。
事前に日程を確認したい方は、メールや電話でご相談下さい。
手術当日の流れ
当院では前日処置を行いません。
子宮頸部へ局所麻酔する事により、子宮頸管(子宮の入り口)が柔かくなり、また最新のMVA法による吸引法では細い吸引管を子宮内に挿入するため処置の必要がありません。
来院後お会計をして頂き、お着替えなど手術の準備ができましたら手術室へ移動します。
麻酔
局所麻酔、静脈麻酔などいくつかの種類があり、できる限り患者様ご本人の希望に沿って進めます。
院長はこれまで大学病院や総合病院で多くの麻酔手術を経験し、母体救命講習会(J-CIMELS)など参加していますのでご安心ください。
麻酔中は血中酸素飽和度測定のため、パルスオキシメーターを使用します。
一般的には、鎮静作用と鎮痛作用のあるお薬を点滴投与して、完全に眠っている間に手術は終わります。
院長の経験上、出産したことがある方で早期の帰宅、嘔気など麻酔の副作用を避けたいご希望がある場合には局所麻酔と鎮痛剤のみでも手術は可能と感じています。
手術
MVA法を用いた手術にかかる時間は約10分程です。
帰宅前診察
手術をした後は2~3時間程ベッド上でゆっくりお過ごし下さい。
麻酔薬の影響がなくなりましたら超音波検査で子宮内に残りがないか、出血の程度を確認して問題がなければ帰宅となります。
次回は1週間後に受診をして頂きます。
術後の注意点
手術後は、身体的にも心理的にもケアが必要なためゆっくり休息をとりましょう。
翌日からは仕事へ行ったり通常の生活ができますが、1週間程は湯船に浸からずシャワーを浴びるようにして下さい。
個人差はありますが、しばらく性器出血、腹痛があります。
腹痛は子宮収縮による痛みですが、鎮痛剤を使用しても大丈夫です。
痛みが強い場合や発熱がある場合には、当クリニックへご連絡下さい。
アフターフォロー体制
月経は手術後1~2ヶ月でくることが多いです。
次の妊娠を希望せず、確実に避妊を希望される場合には低用量ピル、避妊リングが必要です。
当院では術後の診察時にお話ししますので、気軽にご相談下さい。
当院で受け入れができない方
- 妊娠12週以降
- 心臓疾患など大きな病気のある方
※当院では、帝王切開や子宮手術の既往がある方の手術は可能です。
遠方などで受診が難しい方などは,下記メールへ相談して下さい。
ご希望の手術日など相談しましょう。事前に下記へメール下さい。
よくある質問
☆即日手術はできますか?
→まずは現状を把握するため一度受診して頂くことをお勧めしています。他院で診断されている方やご事情で受診できない方は、他で感染症の検査を行なっていれば即日手術可能です。妊娠週数やリスク評価を行う必要があるため、下記へメールして頂いて日程を相談しましょう。
☆同意書は必要ですか?
→処置を行うには、手術を受ける本人とお相手の同意が必要になります。未成年の方は、保護者の同意書も必要になります。ただし、相手と連絡が取れないなど、どうしても同意が取れない場合もありますので、ご相談して下さい。
☆内服薬で処置をする事はできますか?
→海外では内服薬で行なっている国もありますが、残念ながら日本ではまだ未承認のため内服薬での処置は行なっていません。
ご質問はこちらから
メールアドレス: kawasaki@makiclinic.com (院長が即日返信します)